どのスポーツにも共通する上達方法”ボディ・マッピング”

 野球選手は野球の練習、サッカー選手はサッカーの練習を皆さん頑張っていますか?

でもなかなか上達しないという人も中にはいるんじゃないでしょうか?

野球なら野球、サッカーならサッカーの練習の効果を何倍にも高めてくれる方法があります。

それはボディ・マッピングという身体の能力を高めるという方法です。

ボディ・マッピングを高めるといつもの練習と同じように練習をしていても、いつも以上にうまくなっていくという感覚を得れるはずです。

ボディ・マッピングとは

 どのスポーツにも共通して練習の効果を上げられるボディ・マッピングとは?

 皆さんは手を90°横に上げてください、と言われたとき90°正確に上げることはできますか?

気になる方は鏡の前で目を閉じて90°上げてみて、上がったら目を開けて確認してみてください。

 このときに正確に90°に手を上げることができている人はボディ・マッピングが高いといえます。逆に90°から大きくずれて手が上がりすぎている人や下がりすぎている人はボディ・マッピングが低いと言えます。

つまり、ボディ・マッピングとは自分の身体がどのような状態にあるのかを把握する能力です。

 ボディ・マッピングが高い人は、自分の身体を思い通りに動かすことができます。野球選手のバッターならバットを自分の思い通りの場所に持っていくことができます。サッカー選手ならボールのどの場所を蹴って、どのくらい回転をかけるのかということを自分の思うように正確に行うことができます。ボディ・マッピングが高い状態で反復練習をすることによって良い形が身体に染み付いていくし、とっさの判断でも自分の思いどおりに身体を動かすことができるのでミスも少なくなります。 

脳の仕組み

自分の右腕が今どこにある、どれくらい力が入っているか、などを感じ取るのは脳の中の大脳皮質にある頭頂葉という部分です。ボディ・マッピングを高めるというのは頭頂葉の働きをたかめるということになります。

自分の身体の状態を感じ取るのは頭頂葉の働きですが、実際に身体を動かす司令を送るのは、同じく大脳皮質にある前頭葉の運動野という部分です。そして、これくらいの力の入れ方など、運動の調整を行うのは小脳という部分です。

自分の身体を感じ取る頭頂葉の働きを高めることによって、運動野や小脳の働きを高められるのでは無いかと考えれられています。

なので、競技の練習を行う前に自分の身体を感じ取る能力、ボディ・マッピングを高めることで自分の身体を思うように操る能力も高まっていきます。

ボディ・マッピングを高めるオススメのスポーツ

ボディ・マッピングを高める重要性がわかってきた人のためにオススメのスポーツを紹介します。

それは体操です。

体操はボールやバットなどを使わずに自分の身体を使って行います。

道具を使うとその道具に関する情報なども考慮して脳に司令を送らなければいけなくなるのでその分自分の身体の状態を感じ取る難易度は上がっていきます。体操は道具を使わないので自分の身体の状態のみに焦点を当てることができます。

なのでボディ・マッピングを高めるためにも幼少期は体操を習っておいて、ボディ・マッピングを高めてから自分のやりたい競技に移行するというのは良策かもしれません。

今からできる、ボディ・マッピングを高めるトレーニング

幼少期に体操を習って来なかったというかたでもご安心ください。

今からでもボディ・マッピングをたかめることはできます。

最初に皆さんにやってもらった、手を90°正確に上げること継続して行っていくと確実にボディ・マッピングは高くなって行くでしょう。

でも特別に練習する時間をとらなくても、日常生活でボディ・マッピングを意識しながら送ることでもそれを高めることはできます。

例えば、机の上にペンがあったとします。そのペンを手に取るとき、ペンのこの部分を右手の人差指と親指のこの部分で取ると決めて、正確に実行することはできますか?はじめはできなくてもペンを取るたびに段々とできるようになってくるはずです。日常生活では物を手にとる機会は多々あると思います。その全てがボディ・マッピングを高めるチャンスです。そのチャンスを活かしてボディ・マッピングを高める人と、何も考えずに物を手にとっている人とでは大きな差が生まれてきます。

また、物を手に取るとういのはメタファーです。他にもできることは数多くあると思います。

あなたなりのボディ・マッピングを高める方法を探して、実際にボディ・マッピングを高めて競技力の向上に活かしてください。

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